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春分の日、暖かくなった井の頭公園を歩く。梅の花の周りには写真を撮る人だかりができていた。池の周りを歩くと早くも紫陽花が弾けるような新緑の芽を出している。冬から春へ公園は今衣替えである。
まず弁財天社にお参りする。もともと弁財天は弁才天、インドの水の女神様で音楽や芸能を司る。公園の歩道から弁財天社を眺めると、あでやかな朱色の本堂がまるで井の頭の池に浮かんでいるようだ。水の女神様の社にふさわしい。 弁才天はやがて日本で弁財天となり財宝の神として信仰されるようになる。本堂の裏手には龍の形をした銭洗い弁天がある。霊験あらたかな水で洗ったのは百円硬貨三枚だが弁財天様の御利益で三億円当たるといいなあ。 弁財天社の近くにあるお店「井泉亭」に入る。このお店はペリーが浦賀に来る以前にオープンしていた超老舗。江戸版HANAKO「江戸名所図会」(1834年)にも屋根が?描かれている。このお店で私が食べるのはいつもお決まり、手作りカレーライス! 味自慢の秘訣はやっぱりお水。お店の横にある井戸から湧き水を汲んでお料理に使っている。水の女神様のそばから湧いている水なのだからそりゃ美味しいわ!平成版HANAKOに載っているかどうかは知らないが「井泉亭」は今も知る人ぞ知る井の頭の名所である。
by taichi1h
| 2012-03-24 12:43
| 吉祥寺散歩
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